辛味は味覚か?痛覚か?【違いを徹底解説】



こんにちは、激辛ジョニーです。


主に激辛系YouTuberとして活動しています。


メモ
  • 今まで食べた激辛料理は2000食以上


  • 日本全国の激辛料理店を回っています


突然ですが、質問です。



『辛味ってどんな味ですか?』



私はこの質問に違和感を感じます。



辛いってどんな味だっけ?



あれは、味覚?痛覚?


よく、辛味は『味覚』と間違われることが多いですが、実は『痛覚』で感じとると言われています。



今回は、辛味を感じるメカニズムについて詳しく解説していきたいと思います。


要約
  • 辛味は『味覚』ではなく、『痛覚』で感じる



  • 『痛覚』は命を守るセンサー



  • 辛味は『シャープ系』と『ホット系』の2種類に分けられる

辛味は味覚ではなく痛覚


まず、味覚とは人間の五感の一つであり、食べ物を食べる時に味を認識する感覚です。



基本的に味覚は、『甘味』『酸味』『塩味』『苦味』『うま味』の5つに分類される。



また、これらの5つの種類の味覚が他の要素『嗅覚』『視覚』『記憶』などで拡張された感覚としての味は『風味』と呼ばれることもあります。


辛さと熱さを感じる『痛覚』



人間に辛味を感じさせる物質には、主にトウガラシの辛み成分である『カプサイシン』が含まれています。



この『カプサイシン』という物質は、43℃以上に温度が達すると活性化されます。



あなたは、熱いお湯を手で触った時にどんな反応をしますか?



あまりの熱さに手を引っ込めるでしょう。



これは、手の感覚神経を伝わって脳に『熱いよ!危険だよ!』と信号を送り、すぐに手を引っ込めるような仕組みが出来ています。



この信号を送る役目をしてるのが『痛覚』。



辛い食べ物を食べた時に『痛い』と感じるのも、この『痛覚』によるものなのです。


『痛覚』によって命が守られる仕組み


身体のどこかが痛いときは、気分も晴れません。


でも、身体の痛みを感じるのにも理由があります。



痛みを感じる仕組みの原形は、はるか昔に生き物の身体に宿った、危険を知らせる警告シグナルです。



熱や毒を浴びたとか、敵が身体の一部を食いちぎったような時に『逃げろ』と警告を発するセンサーが『痛覚』です。




唐辛子は、虫やその他の生き物から食べられないように辛くなったとも言われております。



ですので、ギネス級に辛い唐辛子を食べた時、大量に唐辛子が含まれる料理を口にした時などに、口や胃に痛みがするのは、強烈な香辛料の刺激から身体を守るためのシグナルと言えるでしょう。


ポイント
  • 『痛覚』は命を守る仕組み


  • 辛味は『味覚』ではなく『痛覚』で感じる


  • 辛味成分は43℃以上で活性化する



辛味の数値化測定


辛味の度合いを数値化する単位として『スコヴィル値』というものがあります。



これは、唐辛子に含まれる辛味成分『カプサイシン』の含有率を表す値なので、『胡椒』や『ワサビ』『カラシ』などの辛味を測定することは出来ません。


スコヴィル値の測定方法



開発当初は、トウガラシのエキスを複数の人に辛味を感じなくなるまで砂糖水を溶かし、その倍率を『スコヴィル値』としていました。




なので、ほとんど辛味のないピーマンのスコヴィル値が0で、ハバネロのような辛い唐辛子はスコヴィル値は35万になる。



つまり、ハバネロの辛味をなくすには、水で35万倍に薄める必要があるということになります。



しかし、この測定方法は人の主観に頼っているという問題点があり、現在では機械による測定が一般化しています。


辛味成分は『脂』に溶ける



唐辛子に含まれる辛味成分『カプサイシン』は、脂溶性(脂に溶けやすい)性質を持っています。



よく、『辛さがキツイ時は牛乳を飲むと良い』と言われるのは、牛乳に含まれる脂肪分が、辛味成分『カプサイシン』を分解してくれるためです。



逆に水を飲んでも辛さは治らない上、逆効果なので注意です。


ポイント
  • 辛さの値を示す数値『スコヴィル値』


  • 35万スコヴィルは、35万倍に水で薄めれば辛味がなくなるという意味


  • 辛味成分『カプサイシン』は、『脂』に溶けやすい



様々な種類の『辛味』


唐辛子の辛味成分『カプサイシン』以外にも、いくつかの辛味成分を持った香辛料が存在します。



『ワサビ』『カラシ』や『ニンニク』などの辛味は、清涼感や舌や鼻にツーンとした刺激を与える。



これらの香辛料は『シャープ系』と呼ばれています。



反対にジワジワと辛さを感じる『唐辛子』や『山椒』『生姜』といった香辛料は、『ホット系』と呼ばれています。


ホット系の辛味



ホット系の辛さは、口の中が熱く感じジワジワと辛味を感じ、すぐにはその痛みは治らず、しばらくヒリヒリ感は持続します。



ホット系の辛さは、熱を加えるとより辛味が出やすい傾向にあります。



シャープ系の辛味



シャープ系は、ツーンとした辛さで、食べた瞬間に辛味を感じますが、わりとすぐに痛みは和らぎます。



玉ねぎなどのシャープ系の辛さは、生で食べると辛いですが、炒めたりして熱を加えると甘くなります。



シャープ系の辛さを和らげる時は、熱いお茶などを飲むと効果があります。



『ワサビ』や『カラシ』のようにシャープ系の辛さは、おろしたり刻んだりすると辛味が出やすくなります。


ポイント
  • 辛味は『シャープ系』と『ホット系』に分類される


  • 『シャープ系』は熱で辛味が和らぎ、『ホット系』は熱で辛味が強まる


  • 『シャープ系』はツーンとした辛さ、『ホット系』はヒリヒリとした辛さ



まとめ

まとめ
  • 辛味は『味覚』ではなく、『痛覚』で感じる



  • 『痛覚』は命を守るセンサー



  • 辛味は『シャープ系』と『ホット系』の2種類に分けられる



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