こんにちは、激辛ジョニーです。
主に激辛系YouTuberとして活動しています。
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皆さんは、七味唐辛子の口上をご存知だろうか?
江戸時代、現在の東日本橋辺りの地域『薬研堀』では、医者や薬屋が多くあった。
今もその名残で、東日本橋界隈には製薬会社が多くあります。
そして、この地で生まれたのが、日本伝統の調味料『七味唐辛子』です。
当時この『七味唐辛子』の材料の説明に使われていたのが『売り口上』で、リズミカルで面白く、中毒性のある大道芸です。
今回は、伝統ある七味唐辛子の『売り口上』について詳しく解説していきたいと思います。
- 七味唐辛子の材料説明に『口上』が使われた
- リズミカルで大道芸の要素がある
- 好みに合わせて七味の調合をしてくれる
目次
七味唐辛子を江戸周辺では『七色唐辛子』と呼ぶ
七味唐辛子という呼び名は、上方風(現在の大阪・京都などの近畿地方)の名前であり、江戸・東京周辺では、『七色唐辛子』『七種唐辛子』と呼ばれていました。
七味唐辛子の原材料
『七味唐辛子』は、唐辛子を主とした薬味や香辛料を調合した日本伝統の調味料です。
その名の通り、七種類の原材料を配合して作ります。
老舗の調合では、唐辛子の他に『山椒』『麻の実』『黒胡麻』が共通し、『けしの実』『青のり』『生姜』など、店舗によって材料が異なる。
一方、唐辛子のみの調味料は、『一味唐辛子』と呼ばれています。
- 江戸周辺では、『七色唐辛子』とも呼ばれている
- 七味唐辛子は、日本伝統の調味料
- その名の通り7つの材料を調合している
七味唐辛子の『売り口上』ってなに?
その昔の七味唐辛子の販売方法は、材料を別々の容器に入れておき、客の目の前で客の好みに合わせて調合していました。
その際に材料を説明する口上が、リズミカルで面白く、その後大道芸の一種になり、特に人気の者は雇われて演じる事もありました。
現在では、東京の浅草や埼玉の川越の屋台などで『七味唐辛子の売り口上』を聞くことが出来ます。
売り口上
やげん堀の七味唐辛子とは
何が入っているかと申しますと
まず最初に取り合わせまするは
武州川越の名産で黒胡麻
次は紀州有田名産でみかんの粉
江戸内藤新宿は八ツ房の焼き唐辛子
四国へ参りまして高松の国は唐辛子の粉
東海道を上りまして静岡は浅倉の粉山椒
大和のけしの実
野州日光の名産で麻の実
七色が七色ともに香り
大辛・中辛・小辛に辛抜き
何しおう、お江戸のやげん堀
家伝で合わす七色は
世の皆様のお好みに
叶う元祖の匙加減
お江戸のやげん堀の出張販売でございます。
- 売り口上は、材料の説明する際に使われていた
- リズミカルで大道芸の一種になっている
- 江戸時代、人気の者は雇われて演じることもあった
七味唐辛子の始まりと歴史
七味唐辛子の始まりは、徳川幕府が江戸を納めていた、1625年の江戸時代になります。
当時、江戸の薬研堀には医者や薬屋が多かったのもあり、中島徳右衛門が漢方薬をヒントを得て、『やげん堀中島』が創業し、七味唐辛子が開発され販売開始。
食事と共に薬味が摂取できるという事で、やげん堀の七味唐辛子は評判になり広まっていきました。
三大老舗の唐辛子
やげん堀 | 七味家 | 八幡屋磯五郎 |
唐辛子 | 唐辛子 | 唐辛子 |
焼唐辛子 | 青紫蘇 | 紫蘇 |
山椒 | 山椒 | 山椒 |
麻の実 | 麻の実 | 麻の実 |
黒胡麻 | 黒胡麻 | 黒胡麻 |
陳皮 | 白胡麻 | 陳皮 |
けしの実 | 青のり | 生姜 |
やげん堀
1625年(寛永2年)創業。
最上級の材料を客の前で注文通りに調合することで人気を博してきました。
『やげん堀中島』は、戦後に浅草寺門前の新中見世通りに移転し。
七味家
京都府東山区にある『七味家』は、元々わらじを売るお店でしたが、冬に唐辛子を入れた『からし湯』を無料で配るようになり、1816年に『七味屋』と名前を変え営業するようになりました。
ピリッとした辛味のある東京の七味ではなく、山椒と青のりがほんのり香るため、薄い味付けの京料理に合った七味です。
八幡屋磯五郎
長野県善光寺の『八幡屋磯五郎』は、1736年(元文元)年、鬼無里村の『勘右衛門』が境内で七味唐辛子を売るようになったのが始まり。
生姜が、薬味として入っており、善光寺の再建では七味入りの汁が提供され、大工が体を温めたと言われております。
一部の素材は、自社で栽培しています。
- 七味唐辛子の始まりは江戸時代
- 漢方薬をヒントに作られた
- 三大老舗の唐辛子は『やげん堀』『七味家』『八幡屋磯五郎』
まとめ
- 七味唐辛子の材料説明に『口上』が使われた
- リズミカルで大道芸の要素がある
- 好みに合わせて七味の調合をしてくれる
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