先日、サウナに入っていたのですが、隣に座っていた大学生ぐらいの子が、『熱くてクラクラするけど、倒れる寸前まで追い込むのが最高だよな』という会話に『うんうん』と心の中で相槌を打った私です。
限界まで追い込んで入る水風呂って最高に気持ちいいですよね。
まぁ、程々にが1番ですけどね。
激辛料理も丁度良い食べ方を覚えたいところです。
・食べ方次第では、健康増進の期待あり
・唐辛子の過剰摂取はNG
・『辛い料理を食べるとガンになる』は、学術的根拠がない
目次
辛い料理を食べるメリットとは?
唐辛子料理を摂取すると、私たちの身体の中で一体どんな影響があるのでしょうか?
血行・血流をよくする
カプサイシンには、代謝をよくして体を温める効果があります。
体が温められると血管が拡張し、血行促進につながります。
唐辛子成分の入った温湿布なども、同様の働きを持っています。
激辛料理を食べると、大量に汗をかくのも辛味成分『カプサイシン』の交換と言われています。
また、冷え症の改善にも良いとされています。
ダイエットにも効果が期待できる
唐辛子に含まれるカプサイシンを摂取すると、アドレナリンが分泌され代謝がアップ
します。
血流が良くなると、脂肪を分解しやすくなると思いませんがので、近年では『唐辛子にはダイエット効果が期待できる』と言われています。
脂肪の分解と併せてコレステロール値の上昇を抑えてくれる効果も報告されています。
ですが、唐辛子を食べただけで目に見えるダイエット効果があるとは断言できませんので、ジョギングなどの有酸素運動を取り入れるのがオススメです。
むくみ改善
血行が促進されるメリットは、先程紹介しましたが、むくみ改善にも効果があるとされています。
そもそも『むくみ』はなぜ起こるのでしょうか?
人の身体は、成人男性の場合、約60%が水分でできています。
これらの水分は、細胞や血管の中を巡って体内の水分バランスを保ち、細胞に栄養を行き渡らせたり老廃物を除去する役割をしています。
体内の水分バランスが崩れ、細胞の間に水が溜まって異常に増加した状態のことを「むくみ」といいます。
この『むくみ』は血行不良による影響が多いため、血行・血流の促進により改善されると考えられています。
食欲増進
辛い料理に使われるスパイスには、にんにくのように食欲をかき立てる香りを持つものに加え、唐辛子や生姜などの辛味成分も含まれています。
この辛味成分が消化器の粘膜を刺激し、中枢神経の働きを向上させます。
これにより、消化器へ送られる血液の量が増え、消化液の分泌が促進されて食欲増進につながります。
美肌効果
辛いものを食べたことにより、血流がよくなり代謝があがります。 そのため、肌の代謝が促進されるので、美肌が作られやすい環境になります。
人間の汗には油分も含まれているので、肌の保湿をキープすることができると言われています。また、胃腸の働きが活性化するので、栄養の吸収力が高まり、美肌効果も期待できます。
ストレス解消
激辛好きな人は、より一層の刺激を求めて、どんどん辛みを足していくことがあります。
これは、辛いものを食べると脳内から分泌されるエンドルフィンというホルモンと関係があります。
エンドルフィンはストレスを鎮めたり、幸福感をもたらしたりする効果があると言われています。
確かに辛い料理を食べた後って、何だかスッキリした気分になりますよね♪
激辛料理を食べるデメリット
何にでも言えますが、唐辛子の『食べ過ぎ』には注意が必要です。
過度な摂取は胃腸が荒れる
辛いものを食べ過ぎたり、激辛と言われるような極めて辛いものを食べたりすると、粘膜が傷つきやすくなり、のどや胃が荒れてしまいます。
のどや胃の調子が悪い時は、辛い料理の刺激に敏感な場合がありますので、食べるのを控えるなど、体調を考えて食べましょう。
下痢になる
辛い物に含まれる辛味成分『カプサイシン』に反応して起こる、体の防御反応のひとつの症状として下痢が起こると言われています。
息切れや動悸が起きる
激辛料理を過度に摂取すると、脳が大量のアドレナリンを分泌します。
アドレナリンが分泌されると、心拍数や血圧が上昇し、心臓に負担がかかってしまいます。
その結果、酸素が足りなくなるため、息切れや動悸を起こしやすくなります。
心疾患を患っている方や高血圧の方は過度に摂取すると危険なため、注意しましょう。
それでも激辛料理を食べたい方
ここまで激辛料理を食べる事による『メリット』『デメリット』を解説してきたましたが、あくまで『唐辛子の食べ過ぎ』は、身体によくありません。
本来、食事というものはバランスよく摂取するのが基本です。
ここから、健やかな激辛ライフを楽しむための心構えや食べ方を解説していきます。
食前後に牛乳やヨーグルトなどを摂取する
唐辛子に含まれる辛味成分の多量摂取は、胃腸などに過度な刺激を与え、下痢や腹痛などの症状を引き起こすと説明しましたが、このカプサイシンは『油分』に溶けやすい性質を持っています。
油分に溶ける=辛さを和らげる
ですので、激辛料理を食べる前と食べた後などに牛乳やヨーグルトで胃腸を脂肪分でコーティングすると、腹痛などの症状を緩和することができます。
しかしながら、腹痛を抑えるために牛乳を過剰摂取するのは本末転倒です。
自分の身体と相談しながら、適量にとどめておきましょう。
ちなみに唐辛子の辛味成分を油に溶けさせた調味料が『ラー油』です。
過剰に摂取しない
これまでしつこく同じことを言ってきましたが、大事なことなので書かせて頂きました。
結局、自分に合った適量で激辛料理を食べるのが1番です。
しかしながら、人によって辛さ耐性も異なれば、性別、体重、身長、アレルギー等、様々な理由で適正な摂取量は変わってきます。
【辛いものを食べすぎると『ガン』になる?】
これはよく耳にする言葉ですが、果たしてどうなのでしょうか?
農林水産省の公式ホームページに記載のある情報によると、
『発がん性について、インドやメキシコでの疫学調査の結果、チリペッパーの消費量が多い人は大腸がんリスクが増加するとの報告がありましたが、この疫学調査にはかなり制限があるため、この結果から最終的な結論を導くことはできないとしました。』
とあります。
結論、『唐辛子を食べ過ぎてガンなる』は、学術的には根拠がありません。
とは言え、安心して過剰摂取するのだけは、止めてください。
【参照】
農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/
辛い料理を食べる事で得られる『メリット』『デメリット』ありましたが、自分に合った楽しみ方を見つけたいですね。
もし、あなたが無性に激辛料理を食べたくなった時は、一度落ち着いてこの記事を思い出して頂けると幸いです。
最後まで記事を見て頂きありがとうございます。