ビャダギ唐辛子：南インドの秘密のスパイス

2024年2月14日 2024年2月14日

南インド料理の魅力は、その独特のスパイスと豊かな風味にあります。

その中でも、ビャダギ唐辛子は、カルナータカ州の風土に根ざし、料理に深みと色彩を与える重要な役割を果たしています。

この記事では、ビャダギ唐辛子について詳しく探求し、その料理への影響や化粧品への応用まで、その魅力を探求します。

【要約】

ビャダギ唐辛子（Byadgi Chili）とは？

ビャダギ唐辛子は、インドのカルナータカ州で栽培される唐辛子の一種であり、ビャジの町にちなんで名付けられました。

一部の場所では「ベドギ」とも呼ばれ、インドの唐辛子市場において売上高2番目の品種です。

辛さは約1万5,000スコヴィルあります。

この唐辛子から抽出されるオレオレジンは、マニキュアや口紅の製造に利用されるほか、深い赤色が特徴であり、辛みが少なく、南インドの料理に広く使用されています。

ビャダギ唐辛子には、ダビとカディの2つの種類があります。

小ぶりで丸みのあるビャダギダビは、その色合い、風味、味わいにおいて特に人気があります。

カディ種に比べると種が多いですが、辛さは控えめです。

この種類は、マサラの調理やオレオレジンの抽出に最適であり、多くの老舗食品会社が自社の製品に採用しています。

化粧品では特にマニキュアや口紅に用いられることが一般的です。

一方、カディタイプは節があり、細長く、種子が少ない特徴を持っています。

ビャダギ唐辛子は、ビシベレバスやサンバー、チャツネなどの南インド料理におけるスパイシーな料理に欠かせない材料であり、特にウドゥピ料理でよく使用されます。

また、肉料理には鮮やかな赤色を与えるための下ごしらえにも用いられます。

ビャダギとその周辺の地域では、これらの唐辛子を粉砕し、MTR Food Productsなどのマサラ製造業者に販売する25の産業が存在します。

ビャダギ唐辛子は、主にビャダギAPMC唐辛子市場で販売されています。

年間売上高は約1000万円（約30億ルピーまたは7,500万ドル）に上ります。

この市場では公正な価格設定、即時支払い、正確な唐辛子の計量など、ビジネスに有利な条件が提供されており、カルナータカ州全域や隣接するアーンドラプラデーシュ州からトレーダーが集まります。

最近では、市場で低価格で辛味の強い唐辛子の販売が増加しており、これがビャダギ唐辛子の価格を下げる要因となっています。

その結果、農家は収穫に対する十分な利益を得ることが難しくなる可能性があります。

ビャダギ唐辛子は、南インド料理が好きな方やスパイスを使った料理を楽しむ方におすすめです。

特に、ウドゥピ料理やビシベレバス、サンバー、チャツネなどの料理に欠かせない材料として活躍します。

また、肉料理に赤色を加えるのにも使われるので、料理のバリエーションを広げたい方にも適しています。

ただし、辛さを控えめにしたい方や、化粧品の材料として使用する方にも適しています。

【まとめ】

ビャダギ唐辛子は、南インド料理やスパイス好きには欠かせない素材です。

その深い風味と豊かな色合いは料理に深みを与え、化粧品にも利用されます。

しかし、市場での価格競争が農家の収入に影響を与えています。

これらの課題にも関わらず、ビャダギ唐辛子の魅力は広がり続けています。

料理の新たなアイデアやスパイスの世界を楽しみながら、この素晴らしい唐辛子の栽培と利用に関する持続可能な取り組みを支援しましょう。

【脚注】

DEECCAN

最後まで記事を見て頂きありがとうございます。

この記事を書いた人

・プロ激辛師・ YouTubeチャンネル登録者3.8万人・日本全国及び、世界の激辛店舗を回ってます。・20歳の時に、バイト先のまかないで食べた『蒙古タンメン中本』で激辛に目覚める。