花椒の辛い秘密: 華北山椒の起源と辛味成分『サンショーオール』に迫る

辛味と痺れ、それはまるで舌の冒険。

今回は中国の秘められた香辛料、花椒にスポットを当ててみましょう。

その起源から日本での根付き方、そして口の中で奏でる辛さの裏に潜む『サンショーオール』の謎まで。

花椒の世界に足を踏み入れ、独自の辛さに挑戦してみましょう。

【要約】

  • 中国原産の低木で、冬に葉を落とす。
  • 口にすると痺れる香辛料、漢方では健胃・鎮痛の効果。
  • 麻婆豆腐や四川料理で欠かせず、日本市場も急拡大。

花椒とは?

花椒

花椒または、華北山椒は中国のミカン科サンショウ属の幹があまり太くならず、低木で冬に葉を落とす種類のものです。

日本の山椒とは同じ属性ですが、種類はことなります。

果実の皮は食用、薬用として使われ、痺れるような辛さを持つ香辛料として、中国料理、特に四川料理では多用されます。

漢方では健胃・鎮痛・駆虫作用があるとされています。

日本でも知られる麻婆豆腐や担担麺をはじめとする四川料理は、花椒の痺れるような辛さ(麻味)と唐辛子のピリっとした辛さ(辣味)を合わせたものである麻辣味が基本であり、花椒は欠かせません。

日本国内の市場規模は2018年で約1億円で、それまでの4年間で2倍以上に拡大しました。

果皮の乾燥粉末を料理の仕上げに使うことが多いですが、果皮を植物油に漬けて成分を溶出させた花椒油(かしょうゆ)も使われます。

粉末は香りに優れ、花椒油は辛味に優れるため、一つの料理で両方の使い方をすることもあります。

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辛味成分『サンショーオール』

花椒等の痺れる辛みを引き起こす原因物質であると考えられており、唐辛子に含まれる辛味成分『カプサイシン』と化学構造が似ています。

しかし、サンショオールの「辛味」を感じる強さは、唐辛子の辛み成分「カプサイシン」よりも弱いため、唐辛子よりも辛さの程度は弱いです。

花椒の痺れを和らげる方法

山椒の辛さも口の中の痺れを引き起こすことがあります。

この痺れを和らげるためには、以下の方法が役立つかもしれません。

1:乳製品の摂取

ミルクやヨーグルトに含まれる脂肪とタンパク質が辛さを和らげます。

2:炭水化物を摂る

パンやご飯などの炭水化物も効果的です。

これらは口の中の辛さを吸収し、和らげます。

3:デンプン質の食品

じゃがいもやバナナなどのデンプン質の食品も口の中の辛さを和らげる助けになります。

4:飲み物

冷たい飲み物や氷水は一時的に痺れを和らげることがありますが、長期的な効果はありません。

5:時間を置く

辛い食べ物を口にした後、しばらく待つことも効果的です。

徐々に症状が軽減されることがあります。

これらの方法を試して、症状を和らげてみてください。


【まとめ】

  • 中国原産の低木で、冬に葉を落とす。
  • 口にすると痺れる香辛料、漢方では健胃・鎮痛の効果。
  • 麻婆豆腐や四川料理で欠かせず、日本市場も急拡大。

花椒は中国の宝石。

低木で冬に葉を落とし、四川料理の隠し味として重宝される。

漢方薬としても利用され、日本市場で急速な拡大を遂げている。

痺れる辛味の源『サンショーオール』には興味津々。

食卓に取り入れ、口と舌に奥深い冒険をもたらす。

花椒の輝きと食文化への貢献を感じる、まさに食の旅路の終着点。

最後まで記事を見て頂きありがとうございます。

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