シソの優雅な香りと広がる用途、これはまさに和風ハーブの魅力そのものです。
起源には伝説が織り交ぜられ、蟹による食中毒や子供の奇跡的な蘇生といったエピソードが紡がれています。
本記事では、シソの多様な顔を探りながら、料理愛好者から自然療法に興味を抱く方まで、その魅力に迫ります。
【要約】
- シソ:和風ハーブの幅広い用途と起源の伝説。
- 赤ジソと青ジソ:料理や漢方医学での利用。
- シソの魅力:香り、簡単な栽培、料理や健康への多彩な貢献。
シソとは?
シソは、シソ科シソ属に属する一年生草本で、芳香性があります。
中国大陸が原産地で、世界中で幅広く栽培されています。
和風ハーブの代表として、防腐作用や殺菌作用が知られ、葉、実、花は生食や刺身、麺類の薬味、つま、天ぷら、漬物、ジュースなどに広く使用されています。
その多様な用途と簡単な栽培方法が特徴です。
中国植物名では「紫蘇」と呼ばれ、和名の「シソ」はこの漢名から派生しています。
伝説によれば、「紫蘇」の名前は、若者が蟹による食中毒で死にかけた際に、シソの薬草を飲ませて回復したことに由来します。
あるいは、蟹を食べて死にかけた子供に紫のシソの葉を食べさせた結果、蘇ったことから名付けられたとも言われています。
漢字の「紫蘇」は元々赤ジソに由来します。
また、シソには古名として「イヌエ」があり、これは「似て非なるもの」を指す「イヌ」と、エゴマを指す「エ」から来ていると考えられています。
葉の色によっては赤ジソや青ジソに分けられ、しわが多いものは「チリメンジソ」と呼ばれています。
青ジソは別名で「大葉(おおば)」とも呼ばれています。
英名は「ペリラ」で、仏名では「ペリア・ド・ノンキャン(南京シソの意)」と呼ばれています。
食品での利用
シソは、一般的には青ジソと赤ジソが食用とされ、青ジソは「大葉」とも呼ばれる和風ハーブの代表的なものです。
特有の香りと辛味を持ち、葉だけでなく若芽、花穂、実も料理に利用されます。
主に刺身や手巻き寿司、冷奴などの料理において香味付けや彩り、魚の臭み消しに活用されます。
青ジソは夏から秋にかけてが旬で、緑色が濃く、軸の先が新鮮で変色していないものが良質とされています。
保存方法としては、湿らせたペーパータオルで包み、ビニール袋に入れて乾燥を防ぎ、冷蔵庫で数日間保存できます。
赤ジソはアントシアン系の赤橙色の色素成分を含み、梅干しや漬物の発色に利用されます。
酸に触れると鮮やかな紅色に発色しますが、灰汁が強いため、最初に塩揉みを行います。
また、梅酢を加えることで美しい赤色が得られます。
青ジソは葉や花を香味野菜として使用し、青ジソの若葉は「大葉」と呼ばれ、麺類の薬味としても利用されます。
香りがよく、ほのかに苦味があります。
穂ジソは熟さない実を持ち、花穂は刺身のつまや飾りに使われます。
穂ジソのつぼみが開いたものは「花穂ジソ」と呼ばれ、つまや飾りに使用されます。
シソの実は塩漬けや醤油漬け、佃煮に利用され、その独特の風味が楽しまれます。
芽ジソは発芽していない双葉の若芽であり、赤ジソの芽は「紫芽」、青ジソの芽は「青芽」と呼ばれます。
これらの芽は刺身のつまや天ぷら、吸い物に使われます。
シソは漬物の材料としても利用され、柴漬(紫葉漬)や「もみじそ」などがあります。
シソの種子からはシソ油が取れ、これには抗酸化作用のあるα-リノレン酸が含まれています。
シソ油は健康食品として注目され、注意が必要な保存方法もあります。
エゴマの種から得られる油も「シソ油」と呼ばれることがあり、商品を選ぶ際には注意が必要です。
薬用としても使われる
漢方医学では、夏に収穫して干燥させた赤ジソの葉を主に「蘇葉(そよう)」または「紫蘇葉(しそよう)」と呼び、これは理気薬として神秘湯、半夏厚朴湯、香蘇散などに調合されます。
理気薬は気の停滞した状態を改善し、精神を安定させるために使われます。
日本薬局方では、「蘇葉」はチリメンジソ(学名:P. frutescens var. crispa f. crispa)の葉や枝先を指し、平安時代の『本草和名』にはこれが民間薬や漬物にも利用されたとの記録が残っています。
秋には花穂から収穫した熟した種子を集め、「紫蘇子(しそし)」または「蘇子(そし)」と呼ばれます。
茎は「蘇梗(そこう)」と呼ばれ、これらも赤ジソを原料とします。
これらの部位、すなわち葉・種子・茎は解熱、鎮痛、鎮静、咳、喘息、便秘、嘔吐、食欲不振などの治療に利用されます。
例えば、紫蘇葉または紫蘇子を500 ccの水で半量まで煎じた液を食間に1日3回服用する方法があり、また神経痛や腰痛、冷え性には茎葉を浴湯料として使用します。
赤ジソの葉にはロスマリン酸、葉と実にはルテオリンが含まれており、これらはアレルギー疾患の緩和に有益とされています。
例えば、サバなどの魚によるじんましんや風邪の初期症状に対して、蘇葉の粉末や刻んだシソを熱湯で淹れた「しそ湯」を飲用すると効果的と言われています。
さらに、胃腸を温める効果があり、しゃっくりを止めるために、梅干しに含まれるシソ葉に湯を注いで飲むことも勧められています。
どんな人におすすめ?
シソは、和風ハーブとして知られ、その芳香性や多様な用途から、料理やガーデニング愛好者、自然療法に興味のある人々に特におすすめです。
中国大陸が原産地で、和名の「シソ」は漢名「紫蘇」に由来します。
その起源には伝説が絡み、若者が蟹による食中毒で死にかけた際にシソの薬草を飲ませて回復したことや、蟹を食べて死にかけた子供に紫のシソの葉を食べさせた結果、蘇ったことから名づけられたとされています。
シソには青ジソと赤ジソの2種類があり、主に青ジソが食用として広く利用されています。
香り高い葉だけでなく、若芽、花穂、実も料理に活用され、刺身や手巻き寿司、冷奴などの料理において香味付けや彩り、魚の臭み消しに使われます。
青ジソは夏から秋が旬で、色や新鮮さが品質の指標とされています。
保存方法は湿らせたペーパータオルで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で数日間保管できます。
赤ジソはアントシアン系の色素成分を含み、梅干しや漬物の発色に利用されます。
保存前に塩揉みを行い、梅酢を加えて美しい赤色を得ることがポイントです。
また、シソは漢方医学でも利用され、夏に採取した赤ジソの葉が「蘇葉」として理気薬として活用されます。
これは気の停滞した状態を改善し、精神を安定させる目的で神秘湯や半夏厚朴湯に組み込まれます。
秋には花穂から収穫された熟した種子が「紫蘇子」として解熱、鎮痛、鎮静、咳、喘息、便秘、嘔吐、食欲不振などの治療に利用されます。
この多機能かつ簡単に栽培できる植物は、新しい料理のアクセントや自然療法の一環として、幅広い興味を持つ人々にとって魅力的な存在です。
【まとめ】
- シソ:和風ハーブの幅広い用途と起源の伝説。
- 赤ジソと青ジソ:料理や漢方医学での利用。
- シソの魅力:香り、簡単な栽培、料理や健康への多彩な貢献。
シソは和風ハーブの宝石。
起源の伝説や幅広い料理・医学での利用が魅力。
香り、栽培の簡便さも注目。
シソの多彩な顔に触れ、料理愛好者や自然療法愛用者にとって、新しいアクセントとなること間違いなし。
舌と心に香り高い冒険を提供し、シソの魔法に酔いしれよう。
最後まで記事を見て頂きありがとうございます。