辛さの極地と運命の波乱に満ちた物語が織り成す、「SBカプマックス」の世界へようこそ。
1989年の開発から始まり、ギネス認定の栄冠を手にしたものの、わずか3ヶ月でブート・ジョロキアに転がり落ちました。
海外で知られず、写真もまばらなこの品種は、存在が謎めいています。
赤く伸びる楔形の果実、極度の656,000スコヴィル。
冒険者とスパイス愛好者へ贈る、不屈の辛さを備えた「SBカプマックス」の魅力に迫ります。
【要約】
- SBカプマックス:ギネス認定の世界一辛いトウガラシ、656,000スコヴィル。
- 3ヶ月でブート・ジョロキアに抜かれ、知名度低く謎めいた存在。
- 赤い楔形の果実、極端な辛さ。冒険者とスパイス愛好者への挑戦。
SBカプマックスとは?
SBカプマックス(エスビーカプマックス)は、農産物で、カプシクム・キネンセ(トウガラシ属の植物・野菜)の一品種です。
金子良次によって1989年に開発され、2004年11月8日にはエスビー食品から農林水産省に20年の有効期限で品種登録されました。
成熟した果実は赤く、長い楔形をしている。
ギネス登録3ヶ月後の悲劇
極めて辛く、スコヴィル値は約656,000。
ハバネロより2~6倍、レッドサビナよりも最大2倍近い辛さ。
2006年12月にはギネス認定されたが、わずか3ヶ月後にブート・ジョロキアに2倍近いスコヴィル値で抜かれ、世界一辛いトウガラシの座を失った。
656,000スコヴィルでギネス認定の世界一に輝いたものの、わずか3ヶ月でブート・ジョロキアに抜かれ、世間ではほとんど知られませんでした。
2006年の海外でのインターネット普及率が低い時期に獲得した記録で、その後ブート・ジョロキアに1位を明け渡し、知名度では大差がありました。
海外では存在自体が忘れ去られ、写真も少ないという悲運な品種。
育成者権の申請時には「SBサンマックス」という名前であったそうです。
「SBカプマックス」は一般的に辛いといわれる鷹の爪や三鷹と比べ、10倍以上の辛みを有することになる。
SB カプマックスの特徴
SB カプマックスは、コロンビア共和国で採集された系統を交配して育成され、成熟果は赤色の長いさび形で、Capsicum sinense種の辛みが強い特徴を持つ。
草丈は高く、分枝はやや立ち、第1分枝の節位は高い。
葉は小さく、葉柄は短い。
花色は緑で、未熟果は淡緑、成熟果は赤く、果形は長いさび形。
果肉は薄く、果の長さは長い。
果頂部は尖り、果面には多くの皺があり、果柄の強さは中程度。
辛みはかなり強く、ハバネロとの比較で長いさび形状や強い辛みが区別される特徴がある。
どんな人におすすめ?
「SBカプマックス」は、辛い食べ物を好む冒険者やスパイス愛好者におすすめ。
1989年に開発され、ギネス認定で世界一の辛さを誇りましたが、3ヶ月後にブート・ジョロキアに抜かれ知名度は低い。
極めて辛く、656,000スコヴィルで、ハバネロより2~6倍、レッドサビナよりも最大2倍近い辛さ。
写真も少なく、存在が忘れられた悲運な品種です。
成熟果は赤くて楔形状。
育成者権の申請時の名前は「SBサンマックス」。
特徴的な長いさび形状や強い辛みを求める方に魅力的です。
【まとめ】
- SBカプマックス:ギネス認定の世界一辛いトウガラシ、656,000スコヴィル。
- 3ヶ月でブート・ジョロキアに抜かれ、知名度低く謎めいた存在。
- 赤い楔形の果実、極端な辛さ。冒険者とスパイス愛好者への挑戦。
「SBカプマックス」は辛さの旅路で栄光と挫折を味わった辛党に捧ぐ一品種。
ギネス認定で短い栄冠を手にし、ブート・ジョロキアに抜かれたが、その存在は風化せず。
赤い楔形の果実が語る、挑戦と美味の物語。写真からも伝わる辛さの芸術。
SBカプマックスは忘れがたい冒険とスパイスの旅への招待状。
これまで知られなかったが、その辛さと独自性は、辛いもの愛好者に新たな興奮をもたらす。
【脚注】
最後まで記事を見て頂きありがとうございます。