ナガ・バイパー:辛さの悪魔が織りなす驚異の世界

辛さの極致、その名はナガ・バイパー。

唐辛子の中で一際の激辛を誇り、その辛さの虜になる者も多いことでしょう。

この驚異の唐辛子は、トリニダード・スコーピオン、ブート・ジョロキア、ナガ・モリチの三巨頭を組み合わせて生み出され、辛さの頂点である1,382,118 SHUのスコヴィル値で2011年にギネス世界記録を塗り替えました。

ジェラルド・ファウラーの手により生み出されたこの唐辛子には、サンスクリット語で「コブラ」を指す"Naga"と英語で「毒蛇」を意味する"Viper"の名が冠せられ、その名の通りの辛さを誇ります。

しかし、ナガ・バイパーはただ辛いだけではありません。

驚くべきことに、その辛さの中には甘くてフルーティーな風味が隠れています。

これはまさに辛さと風味のダイナミズムの極み。

このブログでは、ナガ・バイパーの謎めいた世界に迫り、その辛さと風味の奥深さを探求してみましょう。

【要約】

  • ナガ・バイパー:激辛唐辛子、スコヴィル値1,382,118 SHUでギネス記録。
  • 辛さと風味の対比:悪魔的な辛さと同時に甘くてフルーティーな風味。
  • 栽培難しいが研究続く:ジェラルド・ファウラー率いる研究チームが品種安定化目指す。

ナガ・バイパーとは?

ナガ・バイパー

ナガ・バイパーは、まさに悪魔的な辛さを誇る唐辛子です。

これは、当時世界で最も辛いと言われていた「トリニダード・スコーピオン」、「ブート・ジョロキア」、そして「ナガ・モリチ(ジョロキアのバングラディシュ品種)」というトップ3の辛い唐辛子を組み合わせて生み出された唐辛子です。

この辛さを測るスコヴィル値はなんと1,382,118 SHUに達し、2011年にはわずかな期間ながらギネス世界記録で世界一辛いトウガラシとして認定されました。

この辛さの威力を持つ唐辛子は、イギリスのジェラルド・ファウラーによって生み出されました。

興味深いことに、「Naga」はサンスクリット語で「コブラ」を指し、「Viper」は英語で「毒蛇」を表します。

その名の通り、ナガ・バイパーは辛さの頂点に立つ悪名高い唐辛子です。

ギネス記録に登録された『ナガ・バイパー』

ナガ・バイパーは「世界一辛いトウガラシ」の称号を手に入れ、2011年2月25日にはその辛さを示すスコヴィル値でギネス記録を塗り替えました。

この称号は、同じくイギリスで生まれたインフィニティ・チリからわずか2週間前に受け継がれ、ナガ・バイパーがその座に君臨することとなりました。

ナガ・バイパーの辛さは半端ではありません。

スコヴィル値はなんと130万を超え、このトウガラシを開発したジェラルド・ファウラーは、これを摂取した後、約1時間はまともに動けなくなるほどの強烈な辛さを経験したと語っています。

そのギネス記録は、この唐辛子がどれだけ圧倒的な辛さを持っているかを物語っています。

実はフルーティーな味わいがする『ナガ・バイパー』

ナガ・バイパーは極端な辛さを脇に置いて、実際の風味を考えてみると、驚くべきことに非常に甘くてフルーティーな特徴を持っています。

最初の一口で、そのトウガラシから広がる強い甘い香りとフルーティーな味わいが感じられます。

しかし、この甘さもつかの間で、次第に立ち現れる強烈な辛味によって一瞬で消え去ります。

基本的には「フルーティな味わいがあるが、その味をじっくり感じる余裕はほとんどない」と言えます。

ナガ・バイパーは、その辛さと風味のギャップが興味深く、一口で異なる感覚を味わえる特別な唐辛子といえるでしょう。

ナガ・バイパーの利用方法

ナガ・バイパーは調理時に使うと、その強烈な辛さが料理の味を完全に支配してしまい、まさに台無しになることが確実です。

そのため、食べ方としては主に以下の2つが基本となります。

1:ホットソースの原材料として使用

ナガ・バイパーはホットソースの原材料として利用され、果汁や他の材料で希釈して辛さを調整します。

2:罰ゲームでそのまま食べる

そのまま食べる方法もありますが、その際は慎重に。

辛さに挑戦する覚悟が必要です。

アメリカでは、ナガ・バイパーの成分を使った「スパイス爆弾」の開発が進んでいます。

これは刺激的な風味を料理に加える一方で、辛さをコントロールする難しさがあります。

更に、ナガ・バイパーは手投げ催涙弾としても検討され、その辛さはまさに軍事的な使用にも適しているとされています。

個人の手で扱うにはあまりにも強力すぎる唐辛子といえるでしょう。

ナガ・バイパーの栽培方法

残念ながら、自分でナガ・バイパーを育てることは実現可能ではありません。

ナガ・バイパーを生み出す技術は確立されていますが、成熟したトウガラシの実から得られる種は親木とは異なる特徴を持ち、激辛品種は偶然の影響を受けやすいため、生まれる品種が予測困難です。

このため、ジェラルド・ファウラー率いるカンブリアのチリ・ペッパー・カンパニーは、安定した品種を確立し、再び激辛トウガラシの頂点に立つために研究を進めています。

成果を上げることで、激辛唐辛子の世界でナガ・バイパーが再び輝く日を目指しているのです。


【まとめ】

  • ナガ・バイパー:激辛唐辛子、スコヴィル値1,382,118 SHUでギネス記録。
  • 辛さと風味の対比:悪魔的な辛さと同時に甘くてフルーティーな風味。
  • 栽培難しいが研究続く:ジェラルド・ファウラー率いる研究チームが品種安定化目指す。

ナガ・バイパー、辛さの極みと風味のダイナミズムが融合。

その驚異のスコヴィル値と舌を痺れさせる辛味、一方で広がる甘くてフルーティーな風味は絶妙。

ジェラルド・ファウラーの研究が未来を切り開き、再び激辛トウガラシの頂点へ。

ナガ・バイパーの謎めいた魅力に触れ、唐辛子の新たなる旅へ誘います。

最後まで記事を見て頂きありがとうございます。

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