こんにちは、激辛ジョニーです。


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メモ
  • 日本全国の激辛料理店を回っています


  • 今まで食べた激辛料理は2000食以上



皆さんは、山椒(さんしょう)と花山椒(はなさんしょう)と花椒(ホアジャオ)の違いを知っていますか?




似たような漢字を使うので、どれも同じ種類と思われがちですが、ちゃんと違いがあります。





今回はマニアックなネタですが、3種類の香辛料の違いをそれぞれ解説していきます。

要約
  • 山椒・花山椒→日本原産


  • 花椒→中国原産


  • ホアジャオは中華料理によく使われる香辛料

山椒・花山椒・花椒の違いって何?


山椒
  • 日本原産の山椒から作られる


  • 実や若葉、花、木の芽、幹の皮などの部分が薬味などとして使用されている


  • 熟す前の果皮を粉末にしている

花山椒
  • 日本産の山椒の花を漬けたもの


  • 料理の飾りや佃煮などに使われている

花椒
  • 華北山椒(カホクザンショウ)


  • 果皮のみを使用


  • 熟した実を乾燥させる

なぜ、山椒は辛くて痺れるの?

山椒を口にすると、ピリッと痺れるような刺激があります。



これは、山椒に含まれる『サンショウオール』という成分が含まれている為です。



『サンショウオール』は、舌の痺れを引き起こす辛味成分で大脳を刺激し、内臓器官の働きを活発、消化促進を促す効果があると言われます。



しかし、『サンショウオール』は麻酔効果のある毒成分で、食べ過ぎには注意が必要です。



ちなみに昔は、山椒を川の中に入れて毒成分を流し、魚を痺れさせて漁をする『毒もみ』という漁法に使われていました。

山椒



『サンショウ』はミカン科サンショウ属で別名『ハジカミ』と呼ばれている。



山地の雑木林などに自生しており、葉と球果に独特な爽やかな香りを持ち、香辛料として使われます。

『サンショウ』の名前の由来

『サンショウ』の由来は、『椒』の字には芳しい、辛味の意味があり、山の香り高い辛味のある実ということから『山椒』と名付けられました。



英語では、『Japanese pepper(ジャパニーズペッパー)』と呼ばれています。

『サンショウ』の生産地

原産国は日本で、北海道から鹿児島県の屋久島まで、朝鮮半島の南部まで幅広く分布しています。


乾燥や夏季の日差しに弱いので、程よい日陰の湿潤な場所に生息します。

山椒を使った料理

山椒の使用用途
部位使用用途
葉(木の芽)日本料理の彩り、吸い口、木の芽味噌など
果皮(粉山椒)うなぎの蒲焼、焼き鳥、七味唐辛子の材料
佃煮、ちりめん山椒など
山椒の使用用途

ウナギの蒲焼

蒲焼の作り方は大きく分けると2種類あります。


いわゆる『関東風』は背開きにして白焼きにし、蒸してからタレを付けて本焼きするのに対して、『関東風』は腹開きでそのままタレを付けて焼きます。

七味唐辛子



七味唐辛子は、唐辛子を主に山椒や麻の実、黒ごま、その他薬味や香辛料を調合したスパイス。



うどんやそばなどの麺類や牛丼などの薬味として使われることが多いです。

花山椒



花山椒は、山椒の花の部分で、食用として炒め物や様々な料理に使用されています。


黄色くて小さな姿が特徴で、つぼみの状態で摘み取られると、お吸い物や佃煮などに使用されたり、薬味として焼き魚と一緒に食べられることもあります。



花山椒には、山椒独特の辛味が少なく香りや食感が良いとされていますが、市場にあまり流通されていない為、あまり目にする機会が少ないです。

『花山椒』の生産地



花山椒は日本原産の山椒の花を漬けたもので、山椒とは違った風味や味わいを楽しめます。


花山椒を使った料理

花山椒鍋



たけのこ、ウド、椎茸、花山椒、牛肉などを鍋でグツグツ似た牛鍋料理。



卵を付けながらすき焼きのように食べます。

花山椒のペペロンチーノ



山椒の実よりも繊細な山椒の花は、食材を多くすると花山椒の個性が消えてしまいます。



ペペロンチーノようにシンプルな食材のみで調理することにより、花山椒が活きます。


パスタを噛むと、山椒の花のプチプチ感を感じます。

花椒(ホアジャオ)



花椒(ホアジャオ)は、別名『華北山椒』とも言われ、中国のミカン科サンショウ属の落葉低木です。



痺れるような辛さを持つ香辛料として、中国料理の中の特に四川料理で多く使われることが多いです。



漢方では、『健胃』『鎮痛』『駆虫』作用があるとされています。

『花椒(華北山椒)』の由来



一般的によく使われる『花椒』は、実が熟すと木に赤い花が咲いたようにも見えるので、これが由来となっています。

『花椒』の生産地

東アジアが原産。


中国に広く分布しており、『四川省』『河北省』『山西省』など他にも原産地があります。

花椒を使った料理

花椒の使用用途
料理名使い方
四川料理花椒は麻婆豆腐や坦々麺などの四川料理に使います。
花椒塩花椒粉と塩を混ぜ、唐揚げなどに付けて食べます。
五香粉中華料理に欠かせないスパイス五香粉には花椒が配合されています。
花椒油花椒を漬けた油で、ラー油のように料理にかけたり、ソースに混ぜて味わいます。
花椒辣醤花椒の入ったチリペーストで豆板醤のように様々な料理に使用します。
快味ソース豆板醤や芝麻醤など様々な味がブレンドされたソースで、花椒の風味がポイント
花椒の使用用途

麻婆豆腐



麻婆豆腐は中華料理(四川料理)の一つ。


ひき肉と赤唐辛子、花椒、豆板醤、トウチなどを炒め、鶏がらスープを入れ豆腐を煮た料理。


辣子鶏



四川料理の代表的な料理で、鶏肉の唐揚げを大量の唐辛子や花椒などと共に炒めたもの。



中国の重慶を起源とする料理のため『重慶辣子鶏』または、『歌楽山辣子鶏』とも呼ばれます。

山椒を使った料理を食べれるレストラン

景徳鎮

激辛四川そば
激辛四川そば

中華料理の聖地と言われている『横浜中華街』にある四川料理屋『景徳鎮』。


辛くて痺れる本場の四川料理が食べれるお店です。



【詳細記事】

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再来宴上野仲町通り店

カエルの四川風激辛煮込み
カエルの四川風激辛煮込み



東京都上野にある中華料理屋『再来宴』。



本格的な中華料理が楽しめるという事で人気のお店。




中国現地で修行したシェフが腕をふるいます。


【詳細記事】


シビ辛!四川激辛カエルを辛さMAXにしてチャレンジしてみた!

まとめ

  • 山椒・花山椒→日本原産


    
  • 花椒→中国原産


    
  • ホアジャオは中華料理によく使われる香辛料

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